はじめに
この記事では Slack ボットの作成方法と、その Slack ボットと Google Apps Script を紐付けて Google Apps Script の関数を実行するとボットがメッセージを送信してくれるようにする方法をザックリと解説します。
手順
ボットの作成
手順1
早速手順を解説します。
まずは Slack ボットを作成します。
（正確には「Slack App」といいますが、この記事では「Slack ボット」とよびます）
こちらからウェブ版の Slack にログインします。
手順2
Slack API にアクセスして右上の「Create New App」を押します。
手順3
「From scratch」を押します。
手順4
App Name を入力して「Pick a workspace to develop your app in:」（ボットを追加したいワークスペース）を選択し、右下の「Create App」を押します。
ボットへの権限の付与
手順5
「OAuth & Permissions」を開きます。
手順6
下にスクロールして「Scopes ＞ Bot Token Scopes ＞ Add an OAuth Scope」を押します。
手順7
ボットに付与したい権限を選択します。
今回はボットがメッセージを送信できるようにしたいので「chat:write」という権限を付与します。
権限の種類については「Permission scopes | Slack」が参考になるかと思います。
ボットの表示名やユーザー名の設定
手順8
「App Home」を開いて「Your App’s Presence in Slack ＞ App Display Name」の右の「Edit」を押します。
手順9
「Display Name (Bot Name)」（ボットの表示名）と「Default username」（ボットのユーザー名）を入力して右下の「Add」を押します。
ボットの表示名の条件は以下の通りです。
- 日本語可
- 80文字以内
ボットのユーザー名で使用可能な文字は以下の通りです。
- 英字（小文字）
- 数字、ピリオド「.」
- ハイフン「-」
- アンダースコア「_」
ワークスペースへのボットのインストール
手順10
「Install App」を開いて「Install to Workspace」を押します。
手順11
右下の「許可する」を押します。
ボットの接続情報の取得・保持
手順12
「Installed App Settings ＞ OAuth Tokens for Your Workspace ＞ Bot User OAuth Token」をコピーしてテキストファイルか何かに残しておきます。
手順13
「Basic Information」を開きます。
手順14
「Basic Information ＞ App Credentials」の App ID と Client ID、Client Secret、Signing Secret、Verification Token をコピーしてテキストファイルか何かに残しておきます。
チャンネルへのボットの追加
手順15
Slack のデスクトップアプリを開いて左下の「アプリを追加する」を押して右の画面から今回作成したボットを選択します。
手順16
ボットを追加したいチャンネルを開いて上のメニューを展開します。
手順17
「インテグレーション ＞ App ＞ アプリを追加する」を押します。
手順18
今回作成したボットの右にある「追加」を押します。
Google Apps Scripts からのメッセージの送信
手順19
Google Apps Script プロジェクトを作成して開きます。
手順20
「ライブラリ」の右の「＋」を押して「ライブラリの追加 ＞ スクリプトID」に「1on93YOYfSmV92R5q59NpKmsyWIQD8qnoLYk-gkQBI92C58SPyA2x1-bq」と入力して「検索」を押します。
手順21
「バージョン」を最も大きい数字に設定して右下の「追加」を押します。
手順22
適切なコードを記述して上の「実行」を押します。
この画像のコードでは指定したチャンネルに「Hello World」というメッセージを送信するという内容です。
手順23
以下の画像を参考にして権限を承認します。
これで Google Apps Script に書いた処理通りにボットがメッセージを送信してくれるはずです。
